色相と色相環

色相とは赤、青、緑のような色味の違いのことを表します。色相はイメージの違いを最も表現することが出来る属性です。


色相環と補色


また色相を円上に配置したものを色相環と言います。同じ赤の中でも赤紫に近い赤や橙に近い赤など色々な赤がありますが、ここでは代表的な赤、黄、緑、青、紫の5色にその中間の色を加えて赤、橙、黄、黄緑、緑、青緑、青、青紫、紫、赤紫の10色を作り、その中間にもう1色加えて全部で20色相の色相環を作っています。

いくつで分割するかは配色システムによりますが、このサイトではJIS規格(JIS Z8721:1993 色の表示方法―三属性による表示)に従っております。他に有名なものとしては、日本色彩研究所が1964年に発表したPCCS(Practical Color Co-ordinate System)では、色相環は24色になっています。

類似色相

よく似た色相のことを表します。厳密にどこまでを似ているというかは大きな問題ではありませんが、色相環の上の5を基準にすると、3~4と6~7くらいまでの似たような色相の色を、類似色相として覚えておけばよいでしょう。

補色

この色相環の正反対に位置する色のことを補色と呼びます。補色同士を並べて配置するとお互いに引き立て合って鮮やかに見えます。しかし使いどころを間違えると、まぶしくかえって見えにくくなってしまいます。

きちんとした色相の感覚を身につけたいなら

以下の「日本色研 PCCS ハーモニックカラーチャート201-L」がおすすめです。実際に塗料で作られたカラーカードを貼って、チャートを完成させることができるため、次以降のページで紹介する明度や彩度の感覚も身につけることができます。

あるいは色彩検定3級のテキストでも同様のトレーニングができます。モニタだけで色を学ぶときっちりとした色の感覚が身につけにくいため、1度でよいのでアナログの配色トレーニングをしましょう。色彩検定3級は基本的な用語や色を使う上で身につけておきたい最低限の知識が学べますし、きちんとやれば1週間程度の勉強でも合格することができますので、ついでに受験するのもよいと思います。