画面全体の点滅を避ける

1997年に起きたいわゆる「ポケモン事件」で番組を見ていた子供達が次々と病院へ運ばれたのを覚えておられる方も多いと思います。赤と青の光が交互に点滅したことが原因と言われております。

このような症状は光過敏性てんかんなどと言われており、点滅が1秒間に15回~20回の時に症状を発しやすいと言われております。また赤と青の点滅で特に起こりやすいというようなことも報告されております。

以前はJavascriptなどを用いた画面の点滅などが使われたウェブサイトを多く見かけました。最近では見かけなくなりましたが、使用しないように注意しましょう。

バナーなどでのアニメーション

悪い点滅の例アニメーションGIFなどの画像の切り替えは今でも良く見受けますが、これも切り替わる前と後の色相・明度・彩度の変化を極力抑えるように気を付けます。

早い周期での大きな変化は目に負担が掛かるばかりでなく、そこに載せられた情報の認識もしにくくなりますので、注意しましょう。

重要な情報をこのようなアニメーションの中に組み込むと、閲覧者が目を凝らしてアニメーションを見なければならないため、光過敏性てんかん以外にも気分が悪くなったりの諸症状を引き起こす可能性があります。このようなことを考えて重要な情報を早い周期の点滅の中に組み込むことは避けるべきでしょう。

ゆっくりした点滅の例JIS規格では「1秒間に2回以上の点滅を行わない」「彩度の高い赤での点滅、コントラストの強い画面の反転を避ける」のように例示されていますが、実際は1秒に1回の点滅でもかなりせわしなく感じることがあります。右に掲載したサンプルは3秒に1回の点滅です。