先日、Twitter上でブログの色についてつぶやいてみました。内容はこんな感じです。

  • ブログの色について。検索などからブログにたどり着く場合、ヘッダだけ変えて目立たせた個人の無料ブログって、ものすごく記事に到達しにくい。この人の考えや意見を知りたいという強い意志がない場合には、ヘッダだけ目立ってるのはマイナス
  • 既にリピーターになってる人には関係ない話なんだけども、そもそもリピーターにさせるためには内容の充実が必要なわけで、内容をよく知ってもらうためには、サイトの回遊性を高める色を選ぶことも重要。ヘッダ変えただけでは集客は無理だ
  • と言うわけで、やっぱりコンテンツがよくないとどうにもならんなといういつもの話に落ちついた

とは言うものの、140字では多少言い足りない部分や、誤解を招きそうなところもあるので、もう一度整理してみようと思います。個人のブログで、特にビジネスにつながらなくても、好きなことが発信できればいいという場合には、どんな色でも構わないと思いますので、今回はビジネスブログに限った場合で考えてみましょう。

まずブログが読まれる場合には、大きく「その記事を読みたい」という場合と、「ある人の書いた記事を読みたい」という場合に分けて考えることが出来るかと思います。前者は検索エンジンやTwitter・ソーシャルブックマークなどで記事のタイトルなどを見て興味をひかれた場合、後者はその分野の第一人者や芸能人など誰が記事を書いたのかがその時点でわかっている場合ですね。

記事そのものに興味を持っての訪問の場合には、まず興味の対象は記事の内容です。そこで内容が良ければ、他のページの記事も読んでみたいと思うでしょうし、上手くいけばTwitterでフォローされたり、ブックマークなどもしてもらえるでしょう。このようにリピーターやフォロワーが増えればよいのですが、そのためには内容の充実というのが大前提になります。

リピーターを増やすためには、その時幸運にも読んでもらえた記事だけが見られればよいわけでもないでしょう。出来れば他の記事も読んでもらい、「この人の書いていることはおもしろい」や「なかなか勉強になるなぁ」などと感じてもらえるようにしなければなりません。

ああ、ここまでまったく色のことは書かれていません。そして書きようもありません。当たり前のことですが、1回目の訪問をしてもらうまでは、色なんて読者には関係ありません。つまりブログの色で訪問者数アップというのは、ただのファンタジーなのですね。

ただ訪問してもらってからということであれば、話はまったく別です。

どこからともなくやってきた読者は、そのブロガーの名前や経歴などは知らず、記事のタイトルの情報だけを持ってブログに到着します。そのような人に向けて、まず記事の部分に視線が向くように配色をする必要があります。

そして出来れば他の記事も読んでもらって、このサイトのリピーターになってもらいたいという希望を実現させるためには、サイト内の回遊性を高めるために、リンクなどがわかりやすい色を施す必要があるのです。

アメブロをはじめとする無料のブログサービスのテンプレートの中には、どう考えてもその人の記事よりも、各種サービスが大事なのではないかと思われる(運営側としてはおそらくそう)ものがたくさんありますので、テンプレートをそのまま使うには注意が必要かもしれません。

次に後者の著名人のブログなどでは、そもそもリピーターが多かったり、○○のブログのように内容より誰のブログかということで訪問されたりするので、上記のような配慮はしなくてもよいのかもしれませんが、それでも回遊性を高めるための工夫は必要ですね。

では、ヘッダのデザインなんかはどうでもいいのかというと、けしてそうではありません。サイトのユーザビリティとは別にブランディングとして重要になるわけです。

書いている人や内容をわかりやすいイメージで表現することで、より顧客になってくれそうなターゲットをひきつけてくれます。企業のブログではその企業の理念を表すコーポレートカラーが、個人のブログでは、その人をの人柄や考え方、文体などに合った色を表現することが重要でしょう。

まとめると、ブログに重要なのは内容の充実で、それを支えるための色・デザインが必要です。

逆に一番よろしくないのは、ヘッダなどのデザイン部分だけ派手に作って、内容がまったく充実していない場合ですね。顔出しまでして、内容がしょぼかったという印象が残るのだけは避けたいものです。

そしてせっかく訪問してくれた人がクライアント候補にさせるために、わかりやすいナビゲーションの配色にすることです。

ビジネスブログの色を真剣に考えるなら、コンテンツの充実度合いとデザイン・ユーザビリティを総合的に考えた方がよいでしょう。デザインだけ突出しているのはマイナス効果を生むこともあると考えています。

企業サイトや個人事業主の方で、ブログの配色はこれでいいのかというお悩みをお持ちの方は、フォルトゥナでウェブ配色診断も行っておりますので、ご相談ください。