印象に残る配色
人の印象に残る配色は至ってシンプルに生み出すことが出来ます。訪問者にウェブサイトを色で覚えてもらうための、基本的な考え方について紹介します。
統一感を与えて印象的な配色を
色を使ってインパクトを与える方法としては、鮮やかで派手な色を用いるのが一般的と感じられる人も多いかもしれません。
しかし少ない色でも多くの人に印象を強く残すような配色は可能です。色を減らして考えることによって、配色はシンプルで美しくなります。
古いヨーロッパの街並みなどを見ると、屋根に同じ色が用いられ、統一感があります。そして新しく作られる建造物も周囲の色に倣った色の屋根にするのです。このような風景を美しく感じるのと同じ事と言えるかもしれません。
こちらはローマで見かけたショーウインドウですが、黄緑だけでカラーコーディネートされているにも関わらず非常にインパクトもありますし、一度見たらなかなか忘れることはできません。
ショーウインドウとウェブサイトでは、目的が異なります。前者はその前を歩いている人の意識をショーウインドウに向けることが大事ですが、ウェブサイトでは訪問前に検索などで訪問先のページの内容をある程度想像し、クリックした目的である「情報を取得する」ことが大事です。そのため単に印象に残る色彩を見せることが最終的な目標ではないため、派手な色を使うことによって、ページの内容が印象に残らないようでは困ります。
印象に残しながらも、読みやすさは損ねてはならないのがウェブサイトの配色です。
シンプルで合理的な配色
数多くの色を使って印象に残るウェブサイトを作るのは、デザインのプロでもそれほど容易なことではありません。それぞれの色を美しく見せるための配色技法などをよく知り、きちんとコントロールする必要があるのです。
しかし、色数を絞り込み、少ない色で印象的な色を生み出すことは、合理的に色彩を設計することで比較的に簡単に行うことが出来ます。
配色が苦手な場合には、できるだけ使う色を増やさないことを常に心がけましょう。