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文字の読みやすさに関するまとめ
文字の読みやすさに関しての調査結果にのまとめです。回答の数字だけでなく、いただいたご意見などもまとめて、読みやすさに関して全般的にまとめてみました。
文字の読みやすさに関しての調査結果を「アンケートの集計結果(生データ)」「アンケートの設問について」「アンケートの集計結果に対する感想」の3つのエントリーに書いてきましたが、今回はそれらのまとめとなります。回答の数字だけでなく、いただいたご意見などもまとめて、読みやすさに関してまとめてみました。
- WCAG2.0のコントラスト比の基準はまず妥当。ただし、高彩度色を使う場合には、よみにくくなる場合もある。
- 一般的にはコントラスト比が高い方が読みやすいという事実に変わりはない。ただし、同じ2色で文字色と背景色を入れ替えただけでも、読みやすさが変わる。
- 膨張色の効果が出ているのか、文字色の方が明るい方が読みやすいという傾向がある。ただし、長文ではこの限りではない。
- コントラスト比が高くても、背景色が高彩度色である場合には、読みにくいと感じられる場合が多い。
- 高彩度の赤・緑が入ってくると、コントラスト比に関わらず、読みにくいという割合が増える。
- 彩度差が低めとなるためか、有彩色同士の組み合わせは減点傾向のため、レベルAAクリアではやや不足。
アンケートでは好みの差も含まれていますが、大きくこのような傾向が出ていると思われます。
このような結果から、以下のように提言させていただきます。
- 文字の背景色は見出しやボタン、文章内の一部の強調のような短めの文章が望ましい。
- 逆に長文を読ませたいなら、白あるいは薄い灰色の背景色に、黒か濃い灰色の文字。
- コントラストが高いのが望ましいが、背景色が高彩度色になる場合には、明度・彩度をやや落とすのが望ましい。
- 文字は小さくなるほど読みにくくなるので、よりコントラストに気を遣うようにする。
あくまでご参考に。