色彩設計とは

色を決め、適切な位置に配置することを配色と言いますが、一歩進んでウェブサイトの色彩設計という考え方を紹介しておきましょう。

「色彩の基礎知識」までをお読みいただいた方には色彩に関する基礎的な知識はご理解いただけたと思います。ここからは具体的に配色をしていくための準備をしていくことにしましょう。

少し知識を得たところで、早速のその知識を活かして配色を進めたいところですが、もう少しお待ち下さい。皆様のウェブサイトの目的はお一人お一人で違うはずです。すでに使う色を決めているという方も、今一度考えてみることにしましょう。

調査の結果や知識から、できる限り正しい色を計画的に使えるように色を選ぶこと、それが色彩設計です。

色彩設計とはきれいな色を作るだけのことではありません。伝えたい内容を色彩の力を使って表現することが目的ですが、色の場合はとかく見た目の美しさに心を奪われがちになりますので、相手に本当に伝えたいことが伝わるかということを客観的に見ることも必要です。

好みで色を決めるのではなく、色彩は理論に基づいて設計するものであるということを、常に頭の片隅に置いておくようにしましょう。

意思を持って色を決める

会社のコーポレートカラーなどを問いかけると、社長の好きな色だからとかなんとなくこの色に決まっていたなどという答えが返ってくる場合が非常に多いのです。

好みによって決められた色や明確な意志を持たずに設計された色彩の訴求力は不安定で、気分によって変えていればいつまでもブランドは定まりません。そうならないように、会社の経営方針やホームページの運営方針をしっかりと表現するように意識すれば、色彩設計の方針も明確になってきます。

最初の1色へのアプローチ

ただ色彩を選ぶことはそれほど難しいことではありませんが、明確な意志をもった根拠のある色彩を選ぶにそれなりに難しいことですが、皆さんのウェブサイトの目的競合サイトの分析色の心理的効果などの様々なアプローチで、配色の核となる1色を選んでいくことにしましょう。